【E34】大分自動車道とは?おすすめのサービスエリアやお得な利用方法を紹介!

九州の各都市を結ぶ九州自動車道と東九州自動車道。この2つのメインルートを結ぶ路線が大分県内を横断する大分自動車道です。

沿線には日本有数の温泉街を形成する別府や湯布院が並び、長崎自動車道と並び九州の東西軸として機能しています。

今回は大分自動車道を仕事・プライベート含めて年間10回以上は利用しているRoyが利用者目線も交えつつ解説していきます。

記事が長いため、大分自動車道の概要やおすすめのサービスエリア・パーキングエリア(以下SA・PA)、お得に使える情報だけ知りたい人はこちらから。

結論
  • 大分自動車道とは佐賀県鳥栖市との鳥栖JCTと大分県日出町の日出JCTを結ぶ約100㎞の高速道路
  • SA・PAは合計7か所あり、おすすめは山田SAと由布岳PA。山田SAのゴロ肉カレーパンは名物。由布岳PAからは由布岳を間近で見られる。
  • 通常料金3,040円(鳥栖IC~別府湾SIC)。深夜割引か休日割引で30%OFF。ロングドライブならみち旅のt活用もおすすめ。
目次

大分自動車道とは?

大分自動車道は佐賀県鳥栖市の鳥栖JCTと大分県日出(ひじ)町の日出JCTを結ぶ約100kmの高速道路です。

沿線の主な経由都市は豆田町の街並みが有名でかつて天領と呼ばれた日田市や日本有数の温泉街である湯布院を有する由布市などです。

路線番号はE34です。並行する国道がなかったため、長崎大分線として長崎自動車道と並行する国道34号線からナンバリングされました。

1996年に全線開通し、2005年には全線4車線化が完了しました。

役割や特徴

大分自動車道の役割として交通の要衝である鳥栖JCTを起点に、九州北部(福岡・佐賀・長崎・熊本)と日田市・由布市・別府市・大分市を繋ぐ大分の東西軸として機能してきました。

大分自動車道の整備により福岡から湯布院への移動時間が4時間から1.5時間に短縮され、湯布院における人の動きに変化がみられるようになりました。また日田や湯布院への日帰り客も増え、大分県内の広域的な観光が期待できるでしょう。

全線4車線で供用され、西日本一の標高地点(734m)を通過するなど山岳地帯を走る路線です。

そのため山間部を走ることが多く、頻繁に濃霧や降雪による通行止めが発生しています。

しかし大分自動車道には他の路線にはない絶景があり、沿線から眺める由布岳の景色は個人的に九州の高速道路でNo.1ですね。

交通量

全区間平均で約15,000台/日です。基本は鳥栖JCTに近いほど交通量も多くなる傾向でしょうか。

大分自動車道は鳥栖JCTからたどると佐賀→福岡→大分の順番で通過しますが、福岡県内は20,000台/日が多く、大分県内は10,000台/日程度です。

大分自動車道のルート紹介

ここからは大分自動車道の沿線を紹介していきます。各ルートの特徴やSA・PAの紹介に加え、沿線のおすすめスポットも紹介!

鳥栖JCT(佐賀県)~杷木IC(福岡県)

この区間は交通量が多く、比較的平坦な道が続きます。

鳥栖JCT

佐賀県の鳥栖JCTは九州自動車道・長崎自動車道と接続し、九州における交通の要衝として物流拠点や倉庫会社が立ち並んでいます。

鳥栖JCTの形状は全国でも数少ないクローバー型で上空から見ると美しいラインを形成しています。なお、個人ではクローバー型の写真を撮るのはほぼ不可能。

甘木IC(10.9km)

甘木ICのある福岡県朝倉市は、秋月地区の城下町の街並みが有名な観光スポットで筑前の小京都と呼ばれる綺麗な街並みを見ることができます。

山田SA

山田SAは大分自動車道唯一のガソスタ併設のサービスリアです。大分自動車道では最大規模のサービスエリアで食事や買い物をするならここ一択でしょう。

レストランやベーカリーがあり、名物の山田ゴロ肉カレーパンが名物です。ゴロゴロした豚肉がスパイシーなカレールーと合わさりとても美味しいんですよね。おすすめ

山田SAをもっと知りたい人はこちらの記事から↓

杷木IC

福岡と大分の県境にある杷木ICは付近に温泉街を形成している地域で筑後川温泉や原鶴温泉などがあります。

鳥栖JCTから続き福岡県のICはこちらで最後になります。

日田IC(大分県)~九重IC(大分県)

日田IC

大分県に入りまず通過するのが日田市にある日田IC。日田市はかつて江戸時代に徳川幕府の天領として栄え、豆田町商店街の街並みやご当地グルメの日田焼きそばなんかが有名です。

日田ICを過ぎればこの先は山間部を走るので、坂道やカーブも多くなり気象条件によっては霧も発生してきます。

黒川温泉にいくならこの日田ICで降りて一般道で向かうのがおすすめ。

玖珠SA

玖珠SAは小規模ですが、24H営業のコンビニがある便利なサービスエリアです。ただしガソリンスタンドは無いため注意。

サービスエリアと付いていますが一般的なサービスエリアよりも規模はだいぶ小さめです。例えるならパーキングエリアにコンビニが付いているくらいの感覚でしょうか。

しかし景色はよく遠くには切株山と呼ばれる珍しい形の山も見えます。

湯布院IC(大分県)~日出JCT(大分県)

湯布院IC

湯布院温泉に行くならここ!温泉大国の大分において別府と双璧を成す人気温泉街で、外国人も数多く訪れ、ロケーションの良さから保養地としての側面も持っています。

私は別府よりも湯布院の方が雰囲気とか静かな感じがして好きですね。

道の駅ゆふいんがICを降りてすぐそばにあります。

湯布院ICから日出JCTまでは濃霧による通行止めが多発しているので、注意しましょう。

ちなみになぜこの区間で多く霧が発生するのかというと、このあたりは由布岳を始めとする標高の高い地域で、東側の別府湾から来る空気が山岳地帯にぶつかり上昇する過程で標高差(500m以上!)によって冷気となり水蒸気が凝結されて霧となるため。

なお湯布院IC~由布岳PAの区間は九州屈指の絶景が沿線から眺められる最高のルートなので、必ず覚えてほしい!マジですげーから!

由布岳PA

このPAはトイレと自販機のみですが、なんといっても眼前に広がる由布岳は迫力抜群です。実はこのPAが九州で最も景観の良いPAなんじゃないかって思っています。

PA内には由布岳を眺められるスペースもあり、看板などもありました。

鳥栖JCTからおよそ100キロ地点なので休憩にもピッタリなんじゃないかな。

日出JCT

お疲れ様でした!ここで東九州自動車道と接続して大分自動車道は終了です。起点である鳥栖JCTから104.7kmで終点です。

大分市方面に行く際は東九州自動車道の大分・延岡方面へ行きましょう。

その先に別府湾SAがあり、ここがかなり充実しているんですよね。食事・景観・お土産すべて揃う東九州でも最大規模のサービスエリアです。

大分自動車道の基本料金やお得な利用方法

大分自動車道は福岡を始めとする九州北部の各都市から行く人が多いと思います。

例えばメインルートである鳥栖JCT~別府湾SICまで、通して乗った場合の通常料金は3,040円で、おおよその所要時間は1時間20分です。繁忙期など混雑するときは2時間以上かかるでしょう。

お得に乗るなら土日祝に適用される休日割引か深夜割引を使いましょう。どちらも通常料金の30%OFFになるので、先ほどのルートの場合、料金は3,040円→2,130円になります。

また九州限定の周遊割引として「みち旅」があります。適用エリアや日数など条件はありますが、大分自動車道含め、九州各地をロングドライブする人にはお得な料金プランです。

例えば北部九州乗り放題プランであれば5600円で熊本・福岡・鳥栖・大分・北九州などに高速道路を使っていくことができます。単純に先ほどのルートを往復するだけでも元が取れるので使い方によってはかなりお得かも。

大分自動車道の今後

最後に今後の大分自動車道について話したいと思います。個人的な意見も含まれるので参考程度に。

現在は全線4車線化で供用されており、一定の交通需要は満たしていると考えます。県内の人口動態や交通需要を考えると、今後の更なる車線拡張の可能性は低いでしょう。

今後は東九州自動車道の整備が進むにつれ、東九州自動車道の需要が上がれば、ますます九州道と東九州自動車道を繋ぐ大分自動車道の価値も上がってきます。

また可能性は低いですが、豊予海峡ルート(大分県佐賀関半島と愛媛県佐田岬半島を隔てる豊予海峡を海底トンネルや橋梁で結ぼうとするもの)が開通すれば九州の交通状況も大きく変わり、大分自動車道の需要が飛躍的に伸びるかもしれませんね。

最後のはかなりロマンあふれる話になってしまいましたが、実際に大分県では開通効果による試算を出していて0%というわけではなさそうです笑

まとめ

今回は大分自動車道の解説をしてみました。初めての試みでしたが参考になったでしょうか。

高速道路から見える由布岳の美しさは本当に間違いないので、大分自動車道を利用するときにぜひ見ていただければ幸いです。

今後も他の路線を解説していく予定ですので、お楽しみに!

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