遠方への移動手段として欠かせない飛行機。
その飛行機が飛び立つ空港では、皆さんどのように過ごすでしょうか。ビジネスで日本中を飛行機で常に飛び回っているような人ならまだしも、ほとんどの人は空港を使う機会はせいぜい年に数回程度だと思います。ましてや地方空港なら旅行でしか訪れないという人も多いでしょう。
空港に着いても魅力的な過ごし方を知らないのはもったいない!せっかく訪れるなら空港も満喫してほしい!という思いで、個人的な空港の魅力を伝えられればと思いシリーズ化してみました。
陸の孤島と呼ばれる宮崎において、県外への移動に欠かせない空の玄関口である宮崎空港を今回はご紹介します。
アクセス・エンタメ性・グルメ・規模・快適性(ホテルや温泉、空港全体のレイアウトや動線が洗練されているか)
宮崎空港について
宮崎空港は県庁所在地である宮崎市の南部にあり、中心市街地から5㎞と九州では福岡空港の次に市街地へのアクセス性が良い空港です。ちなみに愛称は「宮崎ブーゲンビリア空港」。
2022年度の年間利用者数は1,410,000人で、熊本や長崎よりも利用者数が多く交通事情や地理的に航空需要がそれなりに高いことが伺えます。
就航路線は国内線が羽田・成田・伊丹・関西・中部・福岡・那覇、国際線が仁川・台北です。国内の主要路線は抑えられている印象ですね。
空港と市街地はJR線で約20分で結ばれており、地方空港としてはかなり利便性が高いのではないでしょうか。春になるとプロ野球のキャンプシーズンで利用されることも多いです。
アクセス
宮崎空港へのアクセスは前述したとおり市街地とのアクセス性がかなり良いです。市街地とはJR線で結ばれており約10分で到着します。ちなみに鉄道が乗り入れているのは全国でも11空港しかなく、地方空港ではかなり珍しいですね。
電車以外には連絡バスもあって、宮崎駅と宮崎空港間を約30分で運んでいます。宮崎各地への連絡バスもあるので、目的に合わせて利用しましょう。
個人的には電車で宮崎駅まで行った方が市街地へのアクセスには便利だと思いますね。
レンタカー店は少し空港から距離があるため、到着口の正面にあるインフォメーションに名前と予約しているレンタカー店を伝えましょう。空港からレンタカー店への送迎を手配してくれるので、渡された番号札をもって送迎場所に向かいましょう。
マップ
旅客ターミナル
宮崎空港の旅客ターミナルは1F~4Fまであり、全フロアから見える中央の吹き抜けのエリアを中心にレストランやショップが配置されているレイアウトとなっています。
旅客ターミナル1F
1Fには到着ロビーと航空会社のチェックインカウンターがあります。
中央のオアシス広場は常にイベントを行っている印象で、この日も工芸品展が開かれていました。
右側の到着ロビー付近には家系ラーメンとドリンクスタンドが併設していますね。宮崎空港に到着する度に、ここのマンゴージュースが気になっていますがまだ飲んだことはありません。
オアシス広場を挟んで反対側にあるチェックインカウンター付近には、コンビニやラウンジがあります。手軽に安く軽食を確保するならここのコンビニが第一候補です。
旅客ターミナル2F
2Fはショップと保安検査場、搭乗ロビーがメインのフロアです。ショップは宮崎の名産品やお土産が数多く並んでおり、選ぶのに迷うほどたくさんの種類があります。
また、ショップ内には天ぷらのテイクアウトができるおび天本舗があるので、こちらで飫肥天を食べるのもおすすめ。肉厚の天ぷらが揚げたてで提供されて、すり身のほんのりとした甘みが美味しいですよ。価格も280円とお手頃価格なのもうれしいポイント。
中央の通路は畜産県ならではの宮崎牛やブランドポークなど精肉の専門店が並んでいます。同じフロアにあるこちらのカフェ「CANNA」は6:45~営業していて、出発前の軽食や朝食にも利用できそうです。おすすめはガンジスカレーと呼ばれるご当地カレー。粒上のひき肉がゴロゴロ入っており、オニオンの甘みと程よい中辛のカレールウがよく合って美味しい。
保安検査場前には今では珍しいパタパタと回転するタイプの時刻表も。また、もしもしコーナーという出発ロビーと搭乗ロビーを電話で繋ぐ懐かしのものまであります。今では携帯があるので、使っている人はいないのでしょうね。
同じフロアにドラッグストアや本屋もあるので、時間を潰すならおすすめのフロアです。
旅客ターミナル3F
飛行機へ乗る前にお腹を満たすならこのフロアで決まり!レストランやギャラリーがある3Fは和食を中心としたレストランが多数存在し、宮崎名物のチキン南蛮や日向夏を使用した料理やジュースも堪能することができます。
ビューラウンジ「マリィリア」は飛行機を眺められて、アルコールも提供可能です。個人的には「萩之茶屋」のへべすそばが気になりますね。カボスに近い味がするのかな。
旅客ターミナル4F
3Fの階段を上ると展望フロア「エアプレインパーク」に到着します。
おお、結構良い天気で開放的な雰囲気ですね。頻繁に飛び立つわけではないので、割と静かな感じ。でもこの静かさも心地いいよね。奥には航空大学校の基地もあって、この日は訓練機が飛び立っていました。
この展望フロアには実物大の飛行機が飾ってあり、間近で観察できます。実は展望デッキに飛行機があるのって宮崎空港だけらしいです。この機体は東日本大震災の津波被害を逃れた航空大学校の訓練機(ビーチクラフトC90Aキングエア)とのこと。
搭乗ロビー2F
保安検査場を抜けた先には搭乗ロビーが待ち構え、横長のレイアウトにショップとラウンジが併設されています。ショップは左右1か所ずつあって、どちらにもお土産や軽食コーナーがありました。
実はここでも先ほど紹介したガンジスカレーが販売されていて、私もここで買って近くのテーブルで飛行機を眺めながら食べました。時間がない人用に立ち食い用のテーブルもありますが、近くのベンチやテーブルで食べてももちろん大丈夫です。ちなみに提供スピードは3分程度かかります。
飛行機を眺めながら食べると雰囲気もあってとても美味しいので、保安検査の時間を気にしながら食べるよりも、搭乗ロビーでゆっくりと食べるのもおすすめです。
またラウンジ「大淀」は航空会社運営なので、カードラウンジではないため注意してくださいね。一度だけ入ったことがありますが、落ち着いた照明にカクテルやスナック、ドリンクバーがあってドリンク類はそこそこ充実していた印象です。
宮崎空港のまとめ
訪れた2023年10月には人でも多くレストランやショップもにぎわっていました。国際線はいまだ台北線が再開されていませんが、徐々に活気を取り戻している印象を受けます。
地方空港の中では結構グルメにも力が入っていて、特におび天とガンジスカレーは値段も手ごろで美味しかったのでおすすめ。次回はレストランで宮崎名物のグルメやジュースを楽しみたいです。
宮崎空港を訪れる際にこの記事が役に立ったら幸いです。