こんにちは、kodaxです。
9月の週末に日帰りのドライブ旅をしてきました。福岡から行ける日帰りのドライブ先と言えば糸島や北九州などがありますが、今回は県南の柳川と八女へ。
8月からの暑さも和らぎつつある中、行動しやすいこの時期に少し出かけてみるきっかけがこの記事となれば幸いです。
目的地の柳川へ
福岡市から柳川市には電車か車での移動が基本となりますが、今回はタイムズカーシェアを利用して車で移動します。思い立ったときにすぐに借りられるタイムズカーシェアは便利です。
12時間パックで借り、指定の駐車場へ向かいます。
今回の車種は、ヤリスクロス(ハイブリッド)です。ヤリスクロスなら遠出でも安心ですね。てか、結構珍しい車種かも。
内装は最新式のシステムになっており、かなり快適な設計です。レンタカーは様々な車種を試せるのがメリット。
午前8時に出発し、下道で向かいます。道中は混雑もなくほぼ予定通りに柳川へ到着しました。
水郷都市 柳川ってどんな街?
ここで柳川について簡単に説明。
柳川市は福岡県の南部に位置する人口約6万人の都市です。掘割を中心とした区画整備が成され、古くは立花氏が治める城下町を中心に現在の西鉄柳川駅まで市街地が形成されています。
現在は掘割を活用した川下りやせいろ蒸しで有名なウナギ料理が観光スポットとなっており、福岡市から車・電車で約1時間の好アクセスとなかなかに魅力的な街です。
また、有明海に面していることから有明海苔やアサリが有名で、詩人の北原白秋の出身地でもあります。
元祖 元吉屋でせいろ蒸しを堪能
時刻は10時過ぎ。柳川に着き、まず向かったのはお堀巡りができる受付窓口へ。予約なしで受付したところ次の便は30分後になるとのこと。
所要時間が1時間10分と考えるとお堀巡りの終了時刻が12時過ぎになるため、先に早めの昼食を食べることに。柳川はせいろ蒸しと呼ばれるうなぎ料理が名物で、私たちも一度は食べてみたいと思っていた料理でした。
数ある鰻料理屋がある柳川で今回訪問したのは「元祖 元吉屋」さん。
こちらは江戸時代に創業して以来300年以上に渡り、この地でせいろ蒸しを提供してきた名店です。10時半の開店にも関わらず駐車場には数台ほど泊まっています。
皆さん開店まで車にいたのか私たちがお店の前に行き扉を開けると、すぐに通されます。ラッキー!これは1番乗りいただきました。(特に意味はない)
ちなみにお店の外は鰻の良い匂いで充満しています。火事かな?と思うほど煙も出ています。ここなら本当にダクト飯できそう。
店内はお屋敷のように複雑な構造になっており、1階と2階にそれぞれ部屋があるようです。私たちは1階へ通されました。
メニューを見ると様々な定食がありますが、基本はせいろ蒸し・蒲焼・白焼と、3つの調理法から選べます。もちろん私たちはせいろ蒸し定食を選択。店員さんにせいろ蒸しとせいろ蒸し定食の違いを尋ねたところ、定食の方には酢の物を使ったものが付いているだけとのこと。
なので2人で行くなら片方がせいろ蒸し、もう一人がせいろ蒸し定食とかでも良いかも。実際に私たちもそうしました。
敷地には庭園があり、お茶を飲みながら庭園をぼーっと眺める時間がただただ心地よい・・・。しばらく眺めているとメイン料理が来ました。
こちらがせいろ蒸し!肝吸いと漬物も美味しそう。
せいろ蒸しで食べる鰻は香ばしい風味にほろほろの身が合い、今まで食べたことのない鰻料理のクオリティです。そのうえしっかりと身の厚さもあるため、食べ応えもしっかりとありますね。
タレが染み込んだご飯にはもち米が使われており、もっちりとした食感です。タレもあまりクセがなく適度な味付けなので最後まで飽きずに食べられますし、肝吸いや漬物、酢の物もしっかりとこだわりを感じられる造りでした。
これは美味しい。値段もそれなりにしますが、一度は食べてみるのも良いかも。私たちが食べ終えた後も続々とお客さんがやってきます。そりゃ、この味だったら来るのも納得です。
この美味しい料理を食べ終えた後の謎の満腹感ってなんなんでしょうね。量自体は多くないのに。
なお、駐車場に入る道は一方通行で狭いので注意が必要です。
お堀巡りで涼を楽しむ
お腹も満たしたことですし、いよいよお堀巡りに向かいましょう!さきほどの受付にもう一度行き、手続きを済ませて20分ほどで乗船します。
船頭さんの合図とともに出発するとすぐに川の両端には柳の木が出迎えてくれます。柳川の地名も実はこの柳の木が多いことからきているのではないかと思いますが、真相は船頭さんもわからないようでした。
ちなみに柳川は連日の好天に恵まれ、川の水量もかなり低いようです。船頭さんによると晴れではなく雨の日も雰囲気が出てオススメなんだとか。写真は撮れなさそうですけどね。
序盤の川を下ると、お堀部分に進んでいきます。柳川城のお堀に沿って巡っていくことから、「お堀巡り」と呼ばれるんですね。
船頭さんの話もテンポが良く、慣れた手付きで船を進めます。しばらくすると頭上には一面の新緑が広がり、かなりの迫力!木漏れ日が差込み、少しだけ幻想的な空間で包まれた感じでした。
船頭さんによるとお堀巡りの運行は現在6社あり、会社ごとに船の色が違うようです。また、この業界では若い船頭さんほど損をするようで、理由は絵面やイメージ的にお年寄りの方が様になるため。わからなくもないですが、私は若い船頭さんの方が頼もしいと思いますよ。
結構バチバチのライバル関係なので、すれ違ってもあまり友好的な感じがしません。笑
すれ違う時は右側通行と決まっており、狭い水路の中でもしっかりとルールが決められているのは意外ですね。
このお堀を整備したのは田中吉政という人物で、総延長190kmにも及ぶ水路の基礎を整備したり、柳川城の大改修を行ったりと現在の基礎を築いたお方です。
1時間ほど進んだところで、お堀巡りは終了。気温が高いこともあり、終わるころには汗だくでしたが楽しかったです。
椛島氷菓で涼を求める
お堀巡りを楽しんだ後は少し散策をしていきましょう。ここの通りには鰻料理のお店が軒を連ねています。歩いているだけで腹減るなこりゃ。地元の方はこの川を使って船上で挙式するそうです。
気温もそこそこあるため、歩いているだけで汗は出てきますね。近くの椛島氷菓でアイスキャンデーでも食べていきましょう。
選んだのはあまおうと甘夏のアイスキャンデーです。シャリシャリとした食感がたまりません。
その後は散策を楽しみつつ、お堀巡りで利用した会社の送迎バスで出発地点へ向かいます。
八女茶のふるさとへ
柳川を去った後は八女市へ。ここは八女茶の山地として有名で、以前訪問したブラッサム博多のお茶にも採用されていました。
柳川から八女は20kmほど離れており、車で40分ほどかかります。途中整備されていない道を進みながら着いたのが、「八女中央大茶園」。
ここには展望所とジェラート店があり、俯瞰してみる茶園は圧巻の一言。
お茶の緑と青空のコントラストが映えて気持ちいいですね。お茶の刈り取り前に来れて良かった。。。夕方になると陽が沈んで、さらに幻想的な風景になるようです。
ジェラート店には八女茶を使用したアイスやグリーンティー等があり、皆さん頼まれるのはやはり八女茶のジェラート!私たちも頼みましたが、濃厚なお茶の風味があって美味しいです。
ジェラートを堪能した後は帰路へ着くことに。本当はもっといろいろとめぐりたいけど、今度またくればいいやと言い聞かせて、この日のドライブ旅行を締めました。
柳川と八女を巡って
今回は柳川と八女に行きました。やはり晴れた日のドライブは気持ちいいですね。
どちらも福岡県内なので、福岡市に住んでいればいつでも気軽に行ける距離感で選択肢としてありかな。でも茶園はシーズンを過ぎると、地味な風景になるので行く時期には気を付けないとですね。
逆に天然物の鰻はこれから旬の季節なので、柳川に行くときは紅葉のシーズンに合わせて鰻とお堀巡りを楽しむと良いかもしれません。
福岡はよく観光地がないといわれますが、今回訪れたところは素敵な場所で全国から観光客が来てもおかしくないのではと思います。福岡にもまだまだポテンシャルを秘めた場所はありそうなので、今後もこのブログで紹介できたらいいですね。