初めてその名前を見つけたのは確か小学校のころ。社会科目の教科書で、樹齢2000年を超えるとんでもない杉が日本にはあることを知りました。それが屋久島にある縄文杉です。
2000年前というと縄文~弥生時代なわけで、そんな樹木が現代に存在していること自体がロマンの塊じゃないですか?当時小学生だった私も1回くらいはこの目で見てみたいな~と思っていました。
九州に住み始めて4年目。九州本島にある大体の観光地や有名スポットは訪れ、いよいよ離島くらいしか未踏の地がないと感じ始めていたころ、屋久島の存在を思い出しました。
行くなら九州に住んでいるうちに行っておいた方が良いだろうと思い、2泊3日で屋久島へ行くことに。
今回は縄文杉トレッキングを中心に屋久島の様子をお届けしたいと思います。軽装でも登れるのか?実際トレッキングしてみた感想など参考になれば幸いです。
1日目 福岡→屋久島
11:40 福岡空港でチェックイン
いつも通り福岡空港へ余裕を持って到着しました。出発時刻は12:50なので、国内線なら1時間あれば余裕ですね。
オンラインチェックイン済みですが、手荷物を預けるためJALのカウンターへ。預け手荷物はバッグ1つだけ。身軽になり時間もあるので空港内を散策します。
時間も時間なのでお昼ご飯を食べておきたい・・・。ということで、今回はこちらの「初屋 はかたろう」というお店の人気No.1である鯖のり弁を選択。空港価格(\1,080)でボリュームはあまりないですが、味は間違いないだろうと思い初めて買ってみました。
ちなみにあまり良い選択肢がなかった場合は地下2階(地下鉄のあるフロア)にローソンがあるので、こちらでおにぎりとか買うのがおすすめ。
保安検査場を抜ける前に、恒例?の展望デッキから滑走路を眺めに行きます。福岡空港って滑走路が1つしかない割にLCCから海外まですべて網羅しているので、滑走路1本あたりの離着陸回数が全国1位なんですよね。
眺める分には国内・海外問わず様々な飛行機が見られるから飽きないし、時間を潰すにはもってこいの場所ですよ。快晴の下、爽やかな風が突き抜けて気持ちいい。。。
保安検査場を通過 12:15
搭乗30分前になったのでそろそろ保安検査場へ。5分ほどで通過し、搭乗口を確認すると81番のようです。81・82番って地方線を結ぶのによく使われる印象で、確か機体までバス移動があったはずです。
向かってみると搭乗ロビーには結構な人だかり。みんな搭乗開始を待っている様子です。
私もとりあえず先ほど買った弁当を食べるべく、テーブルのある窓側へ移動します。
たまたま空いていましたが、ここ結構いい席だと思います。充電可能だし、滑走路を見ながら作業やご飯を取ることが出来ますね。普段飛行機や滑走路って上から俯瞰することが多いですが、地上目線で眺めるのも新鮮でよき。
搭乗開始まで15分くらいあるので、私も先ほど購入したお弁当を食べていきます。まずは明太子から食べてみると、程よい塩気とご飯が合いますね。鯖も身が厚く弾力があって美味い!
塩気の抑えとして卵焼きが良いアクセントになるのがポイントだなあ。副菜も含めて全部美味しかったです!
ボリュームは控えめなので私はおにぎりと一緒に食べました。滑走路を眺めながらの食事ってだけで普段と違う美味しさがある気がします笑
アナウンスで機材遅れにより5分の遅延が発生するようです。これくらいなら全然許容範囲です。
少しするとグループごとにバスで機体の近くまで移動するように誘導されます。バスはもちろん西鉄バスです。座席は景色が一番よく見える運転席の左横にしました。
ATR-42-600へ搭乗! 12:50
JALやANAの機体を潜り抜け西鉄バスの群衆?を通過すれば、今回の機体ATR-42-600に到着です。ハイビスカス塗装の機体が南国の雰囲気を醸し出しています。でもだいぶ小さい機体なんですね。離島便はだいたいこれくらいのサイズなのかなあ。
乗務員に誘導され、機体へ乗り込み座席を探します。今回の座席は8A、ちょうど中央あたりの窓側です。結論から言うと福岡~屋久島行くなら、左側の座席がおすすめ!理由は景色が圧倒的にいいからです。詳しくはこちらの搭乗記から!
座席はシートピッチは広くないですが、短時間のフライトなら許容範囲だと思います。この日の乗客は満員で、家族連れやカップルも多かったです。
福岡空港あるあるの滑走路渋滞でさらに出発が15分遅れつつも無事に離陸します。フライトタイムは約1時間と短めですが、景色には飽きませんでしたよ。機内サービスはドリンクではなくアメの配布でした。
特に桜島の火口とか初めて見たわ。迫力すげえ。
屋久島空港に到着 14:20
機体は順調に飛行を続け、14:20に屋久島空港へ到着。デッキや搭乗ロビーと接続するわけでもなく、平屋建ての空港にそのまま横付けします笑
機体から降り、歩いて入口へ向かいます。ここが機体を撮影する最大のチャンスです!機体から入り口まで誘導があるにしても、自由だなあ笑
手荷物も職員から手渡しで受け取ります。福岡や羽田と違って、なんかいろいろと剝き出しで笑う。これも離島あるあるなのでしょうか。
屋久島を回るにはレンタカーが必須なため、空港付近もしくは島の中心地などでレンタカーを借りる必要があります。今回は空港から送迎サービスがある「デスティーノレンタカー」で借りました。空港入り口にはレンタカー店のスタッフがたくさんいるので、間違えないようにしましょう。
空港から車で約10分ほどでレンタカー店へ到着します。ここはカフェも併設していて、結構おしゃれな感じ。スタッフやお客さんも若い人が多めの印象です。レンタカーの返却後はここで時間を潰すのもありかも。ちなみに屋久島の中心街もここ宮之浦です。
今回のレンタカーは・・・
フィット!しかもハイブリッドじゃん!
内装も新しくてきれいですし、スタッフの接客も良かったのでこれは大当たり。また屋久島に来るときもここにしておこう。
手続きが終わりまずは屋久杉自然館へ向かいます。明日の縄文杉トレッキングに向けて情報収集したかったのと事前にチケットを確保しておきたかったからです。
屋久杉自然館でチケット購入&情報収集 15:50
宮之浦から約30分ほどで到着し、バスのチケットを購入します。コンテナのような場所で係員が販売しているので、一見すると誰もいなさそうですが、声を掛ければ中から出てきますよ。
なぜバスのチケットが必要かというと、縄文杉トレッキングは荒川登山口からスタートするのですが、そこに行くまでの道はマイカー規制している(時期による)ため、基本的にバスやタクシーなどでしか行くことが出来ないのです。
しかもバスの時間は決まっているので、その時間に合わせて登山客が大勢押し寄せると。すると、バス停付近(現在地)がかなり混雑するため、混雑防止&バスに乗り遅れたくないということから、あらかじめチケットを確保しておきたかったのです。
無事にチケットも購入し、隣にある屋久島自然遺産センターで知識を詰め込んできます。もう一つ屋久杉自然館というところもあるのですが、入場無料なこと、時刻が16時で閉館間近なことから屋久島自然遺産センターを選択することに。
屋久島の歴史や自然遺産の魅力などが紹介され、屋久島独特の植生など一定の知識を得るのにはかなりおすすめです。何気に九州最高峰が屋久島の宮之浦岳で、島にあることから「洋上のアルプス」と呼ばれているらしい。君の異名かっこよすぎないか?
結果的に情報収集という点ではこっちで充分だったでしょう。ここで登山届も提出できるので、不安症な私はもちろん書いてきました。
登山届は初めて書きましたが、例を見ながら書くだけなので10分程度で終わりました。住所や連絡先、装備品や日程等結構細かく書くんですね。若干面倒に感じましたが、縄文杉にトレッキングする人は必須なのでここで済ませておきましょう。
それにしても、モッチョム。。。???
閉館時刻が迫ってきたので、駐車場に戻ります。なるほど当日はここでチケットと座席権を交換するんですね。そしてこの待機所で順番に並ぶ感じか。
情報収集や下見もできたことだし、時刻も17時近いのでホテルへ向かいます。
屋久島グリーンホテルにチェックイン 17:00
今回のホテルは「屋久島グリーンホテル」です。
先ほどのバス乗り場である屋久杉自然館に近く、縄文杉トレッキングに便利そうな立地が一番の決め手です。おまけに大浴場付きでトレッキング当日のお弁当も作ってくれるので縄文杉トレッキングに最適だと思ったから。
外観はきれいなつくりですし、内装も清潔な感じですね。チェックインの手続きをしているとフロントスタッフから登山届の提出を求められます。
「先ほど、別の場所で登山届を提出してきたのですが、ここでも必要なんでしょうか?」と尋ねてみると、「登山届はあくまで遭難してから身元の特定や警察への連絡をするときに使うものであり、ホテル側としては宿泊客がトレッキングする以上、万が一に備えて身元の確認を抑えておく義務があるんです」と。
それならしょうがないと思い、おとなしく2回目の登山届を書きます。さっき書いてきたからすごくスムーズに記入できましたよ。なお、ここでは前日の19時までにフロントに提出してほしいとのこと。
ということで今回の部屋である303号室に向かいます。簡単に部屋を紹介しましょう。
the・和室という感じの広めの部屋で、布団は既に用意されていました。存在感のあるテーブルに控えめな薄型テレビ、そして奥には「テーブルと椅子のある謎スペース」。ここの名前がいまだにわからない・・・。
謎スペースには冷蔵庫やドライヤーが置かれていて、物置もある模様。そして、
久しぶりに見たわー。これ。木で出来た4つの謎パズル。一昔前の旅館とかホテルには必ず置かれていた記憶があります。時間あったらやろうかな。→結局、滞在中はやりませんでした。
バスルームはユニットバス形式で広さは若干狭かったですね。最低限のアメニティは揃っており、シャンプー類はポーラで統一されていました。
もっとホテルの詳細を知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ホテル滞在中は食事付きのプランを選んだので夕食はホテルで取りますが、まだ時間があります。明日のトレッキングに向けてお菓子とか携行食を買っておいた方が良さそうなので、ホテル近くのドラッグストアへ行くことに。
ホテルから車で約10分のドラッグストア「コスモス」で買い込みます。ここは薬だけでなくお菓子や飲み物も売っているし、安いから私も良く利用しています。何気に冷凍食品が安くてうまいんですよね。
買ったものはこんな感じ。
屋久島グルメを味わう夕食 18:30
食品を買い込んだら、夕食の時間が近くなってきたのでホテルへ戻り夕食会場へ。会場は大広間になっており、私のほかにも宿泊客が全体の半数はいる感じです。ちなみに1人で来ているのは私ともう1組しかいませんね。
メニューは全てコースになっているので、着席してからは基本的にスタッフが全て給仕してくれます。この日は屋久島名物のトビウオの唐揚げやキビナゴの刺身に、鹿児島県産の黒豚しゃぶしゃぶや薩摩揚げなどがありました。
屋久島に来たからにはこういった名物も食べておきたいと思っていたので、とても良い思い出になりました。特に黒豚のしゃぶしゃぶは身が柔らかく、味も良いのでまた食べたいですね。
食後のデザートも付いてくるみたいで、杏仁豆腐と温かなお茶で締めます。
「屋久島グリーンホテル」宿泊レビュー/世界遺産に最も近いリゾートホテル
きびなごなど屋久島名物も食べられるし、黒豚しゃぶしゃぶが特に美味いので満足です!
大浴場からの麦茶が美味い 20:00
飯の後はもちろん風呂!ということで大浴場へ。
脱衣所は広くかなり清潔な印象で、この時間は誰もいなかったので貸し切り風呂状態!内湯のみですが、癖もなく温度も40℃くらいでついつい長湯してしまいそう。。。
脱衣所を出たら給水所があり麦茶がピッチャーで置かれているんですが、これが冷えてて最っ高に美味いんです。なんだろう別に普通の麦茶なんだけどやけに美味かったんですよね。風呂上がりの牛乳が美味い理論と同じでしょうか。
翌日のトレッキングに備え驚異の21時就寝 21:00
部屋に戻り明日のトレッキングに備え早く寝ましょう。そろそろ21時だし。
え?21時に寝るの???
と思うでしょう?これ縄文杉トレッキングのバス出発時間がめちゃくちゃ早いからなんですよね。
その時間は驚異の5時出発。控えめに言ってイカれてます。しかも屋久杉自然館を出発する時間ですからね。
余裕をもって屋久杉自然館には30分前に到着したいので、ホテルから屋久杉自然館まで車で約10分かかることを踏まえると、起床時間は遅くても3時50分くらい笑
私は思いましたよ。これこそが縄文杉トレッキングの最初の関門なんじゃないかって。社会人なので普段7時過ぎには起きているとしても、普段だったら絶賛ノンレム睡眠中の時間に起きるわけです。
そんなわけでもう寝ます。おやすみ。
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寝れねぇ・・・。
→結局10時半くらいに寝ました。